急性膵炎とは
急性膵炎ってどんな病気?
急性膵炎は、膵液に含まれる消化酵素が活性化することによって膵臓自体が消化(自己消化)される病気です。
本来は、正常に消化機能を果たしている膵液ですが、その分泌が異常に高まったりすると、膵管の壁が壊れて膵液が膵臓を消化してしまいます。この消化がはじまると、膵臓に浮腫や出血、壊死などの炎症症状が起きます。さらに、炎症を起こした膵臓の組織からは他の臓器へ影響をもたらすさまざまな物質がでてきて、血液中に流れ込み、心臓、肺、腎臓、肝臓などに障害が及びます。
※ 消化酵素-消化に使われる物質
※ 膵管-膵液を十二指腸につなぐ管
重症度によって変わる急性膵炎
急性膵炎といっても、軽症から重症まで症状の程度には大きな開きがあります。
軽症の場合は、膵臓がむくんだような状態になるだけで、治療すればよくなり、命にかかわるようなことはありません。いっぽう、重症の場合は、膵臓が溶けていき、膵臓周辺から後腹膜炎全体へ広がり、心臓、肺、腎臓などの全身機器の機能不全をきたします。治療が適切に行われなければ、命にかかわる状態になることがあります。
増加傾向にある急性膵炎
近年、日本では急性膵炎の患者が増えています。これには、お酒を飲む回数や量、食生活の欧米化、不規則な生活などが原因となっているようです。また、胆石患者の増加も急性膵炎の増加につながっています。
一般的に女性と比べて男性に多く発症するといわれています。男性では中高年、女性では60~70歳代の人に多いとされています。
重症急性膵炎は”公費対象”の病気
重症急性膵炎の患者は、国の制度である難病患者の医療費助成制度を受けることができます。この制度では、保険診療では治療費の自己負担分は約3割相当のところを、その一部に関して公費負担を受けることができる制度です。
公費の負担には、認定基準があり、主治医の診断に基づいて都道府県(保健所)に必要書類を申請します。病気の認定されると、「特定疾患医療受給者証」が交付され、公費負担を受けることができます。
※他の法令により国又は地方公共団体による医療に関する給付が行われている方は除かれます。申請については最寄りの保健所にご相談ください。




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