急性膵炎の症状
軽症と重症の症状
急性膵炎では、1~2日の早期の間で症状が消えてしまうものから、死にいたるような重症のものまでさまざまです。
アルコールの過剰摂取、脂っこい食事、暴飲暴食などがきっかけとなって飲食してから数時間後に、突然激しい腹痛などの症状が起こることが初発症状として多いです。ほとんどの人は、上腹部の激しい射網を訴えますが、個人差もあり、軽い鈍痛から激痛までさまざまです。就寝中や明け方に痛み始めるケースも多くあります。なかには、はっきりしない痛みから始まり、時間がたつにつれてしだいに激痛へと変わることもあります。また、あおむけに寝ていると痛くなることもあります。この場合は横向きになったり、ひざを抱えたりすると楽になることがあります。
軽症の場合は、痛みが上腹部に限られており、炎症も膵臓そのものや周辺に限られています。一方、重症になると膵臓の自己消化が激しく進んで炎症を起こし、膵臓だけにとどまらず、全身に影響が広がります。なお、腹痛が激しいから重症、軽いから軽症というわけではありません。なかには重症でも痛みを訴えない「無痛性急性膵炎」の場合もあります。
また、腹痛に次いで多いのが吐き気と嘔吐です。吐き気や嘔吐は続き、吐いても腹痛はよくなりません。ほかにも、背中の痛み、食欲不振、発熱、腹部膨満感などが現れることもあります。
次には、急性膵炎の症状を重症度別にご紹介します。
軽症の場合
- 左上腹部に激しい痛み(背中や左肩まで痛むこともあり、激しい痛みのために体をまっすぐにしていることができず、横になっても痛みは軽くならない。そのため、エビのように体を前屈させてうずくまる姿勢をとる)
- 吐き気
- 嘔吐
- 腹部の膨満感
- 食欲不振
- 発熱
重症の場合
- おなか全体に強い痛み
- 背中に広がる放散痛
- 吐き気・嘔吐
- 呼吸困難
- めまい
- 冷や汗
- 意識障害
- 血圧低下
- 腎機能障害
- 発熱
- 黄疸
- 多機器不全(心臓・肺・腎臓などの複数の臓器が正常な状態ではなくなる)
- 敗血症(細菌に感染して症状が全身に及ぶ)
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