慢性膵炎の検査・診断
どの科にいったらいいの?
長い間上腹部や背中に痛みがある場合、とくに飲酒歴がある場合は、慢性膵炎が疑われます。膵炎の検査には、内科や消化器科を受診してください。不安な方はかかりつけの医師に相談して、専門の医師を紹介してもらうといいでしょう。
検査・診断の流れ
問診・触診
医師から症状、病歴、生活習慣などについての質問があります。具体的には、いつ頃から痛みがはじまったか、どの部分が傷むか、どのように痛むか、腹痛が起こる前は何をしていたか、胆石はあるか、既往歴は、などといったこときかれます。できるだけ詳しく、医師に伝えるようにしてください。
なお、診察前に問診表がわたされることがありますので、そちらも正確に記述するようにしてください。
次に、おなかを触って触診します。急性膵炎の初期にはおなかを押されると痛みをかんじますが、時間が経つとおなかが硬くなっていきます。
なお、診察前に問診表がわたされることがありますので、そちらも正確に記述するようにしてください。
血液検査
血液成分を調べることで、膵臓の異常を調べることができます。膵酵素を調べて膵臓に何が起こっているのかをみたり、ほかの病気がないかをみていきます。
画像検査
膵臓の腫れ、炎症部位、進行度、胆石の有無などを調べます。
画像検査では、超音波検査やCT検査、MRI検査、ERCP検査などが行われます。
- 超音波検査(エコー)
音波を画像に変換して体内を観察する検査です。患者の負担が少なく、容易に症状を発見することができます。また、何度検査しても身体への影響は少なく、安全です。 - CT検査
放射線などを使って、コンピュータで人体を断層撮影することにより、体内の詳しい状況を検査する方法です。検査時間はそれほど長くありません。妊娠している方は申し出る必要があります。 - MRI検査
電磁波を使って体内を画像化する方法です。この方法では放射線の被曝がないことが利点です。検査にはやや時間がかかります。CTと同様、詳しい情報を得ることができます。造影剤によるアレルギー反応がでる場合があります。また、妊娠している方は申し出る必要があります。 - ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影法)
十二指腸まで内視鏡を入れて、膵管にカテーテルといわれる細い管を挿入して造影剤を注入し、X線検査を行います。もっとも膵管を鮮明に調べることができる検査です。
機能検査
慢性膵炎の状態をより詳しく知る必要があるときには、いろいろな膵機能検査が行われます。
なお、機能検査を行われることはほとんどありません。
- セクレチン検査
セクレチンというホルモンを静脈注射して膵液を集め、詳細を調べます。 - BT-PABA
膵臓の消化酵素で分解される薬を飲んで、尿をためて、尿中にでてきた薬の割合を調べる検査です。どれほど膵臓が機能しているかを調べます。 - 便中キモトリプシン活性測定
便の一部を採取して膵臓でつくられるたんぱく分解酵素の一つを調べます。
診断基準-確診例-
慢性膵炎は、診断の確かさによって、確診例と準確診例に分かれます。確診例と準確診例では、各種検査を組み合わせながら段階的に、進められます。
・確診例のポイント(「膵臓の病気が分かる本」白鳥敬子著より一部編集)
- 腹部超音波検査で、膵石が認められる。
- X線CT検査で、膵臓内にカルシウム沈着が認められる。
- ERCP検査で、①膵臓のあちこちに枝分かれした膵管が不規則に広がっている②膵石または膵石のようなもの、たんぱくのかたまりなどで主膵管がふさがれたり、狭くなったりしている。
- 外分泌機能検査で膵機能の低下が認められる。
- 膵臓の組織に小葉間の線維化と膵臓組織の減少がみられる。




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