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慢性膵炎の症状

進行度別(重症度別)にみる慢性膵炎の症状


慢性膵炎の症状は、その進行度(重症度)によって大きく異なります。
ここでは、慢性膵炎の初期を代償期として、順番に移行期、非代償期の症状をそれぞれご紹介します。慢性膵炎にはどんな症状があるのか、以下の表にてご確認下さい。

なお、すべての慢性膵炎の方にあてはまるものではないのでご注意ください。代償期に腹部や背中の痛みがないこともありますし、下痢や体重の変化がはじめからみられることもあります。

進行度(重症度) 症状
代償期 激しい腹痛や背部痛など急性膵炎と似た症状が現れたり治ったりする期間が長く続きます。そのほか、食欲不振、下痢、嘔吐、全身倦怠感、黄疸、体重減少などがあらわれることもあります。
まだ膵臓の機能は維持されている段階です。
移行期 腹痛や背部痛は軽くなってきます。
これは、病状がよくなっているからではなく、膵臓の機能が低下することで痛みがおこりにくくなるためです。
非代償期 腹痛や背部痛はほぼなくなります。それとは反対に、消化吸収障害(脂肪便〈脂肪の混入した便〉、下痢、体重減少)が起きます。
さらに、糖尿病も合併します。

腹痛で現れることが多い

慢性膵炎では、8割の人にがんこな腹痛が現れるといいます。多くは上腹部で、背中の痛みもみられます。上腹部を押すと痛みがああり、背中の真ん中を軽くたたくとおなかにかけて痛みを伴うこともあります。あおむけに寝ると痛み、座ると痛みが軽くなる人もいます。

腹痛の原因には、膵臓内でたんぱく分解酵素が活性化して膵臓を自己消化して内圧が上昇する、あるいは膵臓の細胞が壊死したときにである物質的な刺激や十二指腸のむくみによる圧迫などが原因になります。これらの原因が複雑にからみあってがんこな腹痛となります。

合併症

慢性膵炎では、さまざまな合併症を起こすことがあります。

合併症 症状
膵石 膵管のなかにできる結石です。石ができると膵管内の膵液がうまくながれなくなり、腹痛や炎症が進行します。慢性膵炎の半数近い確率で発見されます。
治療は内視鏡を用いて膵石を取り除く、あるいは外から衝撃波を当てて石を砕く体外衝撃波結石破砕療法(ESWL)ガ行われます。
総胆管狭窄 膵臓の炎症、線維化によって総胆管がせまくなり、胆汁がうまくながれなくなります。それによって胆管炎や黄疸を引き起こします。
治療は、総胆管にチューブを入れてバルーンで拡張する、あるいはステントで拡張して胆汁がうまく流れるようにしむけます。
膵のう胞 膵臓の中や周囲に液体のはいった袋ができた状態です。
自然治癒することもありますが、なくならない場合は感染症を起こすこともあるので、外科手術で切除することがあります。
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